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経営に役立つデザインの情報を紹介します

グッドデザイン賞2017 ベスト100発表 中小企業注目の4社

 

 10/4にグッドデザイン賞2017の受賞製品が決定し、「グッドデザイン大賞」候補、「グッドデザイン・ベスト100」、「ロングライフデザイン賞」が発表されました。

 今後さらにグッドデザイン大賞や、本ブログで注目している特別賞「ものづくり」(中小企業の)の受賞対象は11/1の発表の予定ですが、現時点で発表されているベスト100の中から、中小企業による受賞製品で注目したいものをピックアップしていきたいと思います。

 

 

グッドデザイン賞に関する関連記事

 

design-management.hatenablog.jp

 

中小企業の定義の再確認

グッドデザイン賞の公式HP、応募ガイド等をみた限りでは、中小企業の定義に関する記載はありませんでしたが、一般的な中小企業の定義は下記の通りです。このブログでは下記の定義をもとに中小企業か否かを判断します。

 

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プロダクトデザイン検定1級の勉強時間・試験対策ポイント

 過去の記事でデザインマネジメントコンサルタントのデザイン知識補充に適しているのはプロダクトデザイン検定ではないかと紹介しましたが、 先日この検定の1級を受験し、無事合格することができました。

今回はこの資格の概要と、試験対策のポイントをまとめていきます。※ 2017/9/18現在

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design-management.hatenablog.jp

 

  • プロダクトデザイン検定とは
    • 実施母体
    • 沿革
    • 受験実績
    • その他諸条件
  • 試験対策
    • 方法
      • テキスト読み込み
      • 問題集
    • 目安勉強時間
  • 資格に対する管理人の所感

 

プロダクトデザイン検定とは

 

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METI「産業競争力とデザインを考える研究会」について

 

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 先月7月13日に、経済産業省のHPにI「産業競争力とデザインを考える研究会(第1回)」に関する情報が掲載されました。今回はこの研究会の内容と配布資料に関して要点を整理していきます。

www.meti.go.jp

 

研究会開催の目的(ブログ管理人要約)

世界的に製品のコモディティ化が進む中、デザインは重要な差別化要因であり、産業競争力向上に寄与するものではないか。

しかし現状日本では経営層を中心に、まだデザインに対する意識が低い。本研究会ではその課題と対策を検討する。

http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sangi/sangyo_design/pdf/001_02_00.pdf

 

この文章は、経済産業省が発表するデザイン関連資料の導入文のきまり文句です。特段の真新しさはありません。

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デザインマネジメント コンサルタントに求められる能力7分野

 過去の記事より、デザインマネジメント コンサルタントに必要な能力を掲載すると書きましたが、今回はまさにその内容に関して書いていきたいと思います。其々個別の項目の考察に関しては、非常に多くの分量が必要であることから、今回は大まかな必要となる分野の掲示にとどめます。

 

  • 前提条件
  • ①デザイン知識
    • 関連資格 プロダクトデザイン検定
    •  デザイナーとの人脈
  • ②事業分析・計画策定スキル
    • 資金繰り管理
    • 融資審査能力
    • 外部環境分析
    • マーケティング
    • 製造工程分析
    • 投資対効果分析
    • 適正販路・チャネル調査と開拓
    • 関連資格
  •  ③プロジェクト管理能力
  • 知的財産権知識
    • 関連資格
    • 事例
  • ⑤契約管理
  • ⑥素材・加工方法に関する知識
  • ⑦ブランドの構築・管理能力
  • 最後に

 

前提条件

 まず、今回記載する内容の前提条件を確認します。下記の2点です。

  1. コンサルを行う対象は中小企業が対象であること(大手企業のデザイン部門等ではない)
  2. コンサル自身はデザインを行うのではなく、中小企業へのデザイン導入の全体をコントロールする立場であること

 それでは実際の能力分野の記載に移ります。

①デザイン知識

 実際にデザインを行うのはデザイナーであるとしても、全体を統括する立場の人間もデザインの基礎知識はある程度有している必要があります。全くのIT知識のないユーザー企業がITベンダーに必要なシステムを依頼する際、多くのケースで失敗することを思い浮かべれば、その必要性がイメージできると思います。 

 

関連資格 プロダクトデザイン検定

 その一つの指標になるのは、デザイン関連の資格です。デザインに関連する資格はいくつか存在しますが、私は一番デザイン導入全般に関する知識に対応している資格は現状では「プロダクトデザイン検定」だと考えています。

 実際のデザインに関する詳細な知識に関してはデザイナーの仕事であるため、統括する立場の人間はこの検定程度の知識があれば、ある程度問題がないものと思います。

 当検定では、「視覚化のための手法」という項目で、グラフィック・web等に関するデザイン分野にも触れていますが、空間デザインに関する項目に関してはあまり触れられていません。空間デザインに関する内容に関しては、別途適切な知識の評価基準が必要となるでしょう。この点は私もまだ模索している最中です。

 

プロダクトデザイン 商品開発に関わるすべての人へ

プロダクトデザイン 商品開発に関わるすべての人へ

 

 

 デザイナーとの人脈

  また、実際にデザインを担当してもらう適切なデザイナーとの人脈が確保されていることも必要です。一口にデザイナーといっても、その実力を指し示す客観的な指標はあまりないため、企業の状況に合わせた得意分野を持つデザイナーとの取引実績があることが必要となるでしょう。

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書評・感想「経営とデザインの幸せな関係」中川淳

 

 

  • 初めに
    • 目次:本の構成 ※amazon より
    • 中川淳氏について
  • 本書内容の要点整理
    • 本書でのデザインの定義
    • 会社診断の手法について
    • 経営計画があって、それを反映するブランドがある
    •  商品戦略
      • リサーチ
      • 知財
      • 外部デザイナーの活用方法
    • 顧客とのコミュニケーション
  • 終わりに

 

初めに

 今回は2016年11月に出版された「経営とデザインの幸せな関係」という書籍を紹介します。本書はデザインを経営に取り入れるにはどのような点に注意すればいいのかという内容が記載されています。これまでも、同様のテーマを題材にした書籍はいくつかありましたが、本書では、割と規模の小さい中小企業向けの内容になっている点が特徴的です。

経営とデザインの幸せな関係

経営とデザインの幸せな関係

 

 

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